2026年度 受講生募集要項(PDF)

《お問い合わせ》
三重県林業研究所 アカデミー運営課
〒515-2602
津市白山町二本木3769-1
TEL:059-262-5350
FAX:059-262-0960
E-mail:miefa@pref.mie.lg.jp

受講者インタビュー

ディレクター育成コース令和4年度~令和5年度受講

PR動画制作を通して、現場の課題を分析して発信する視点が持てるようになりました。

三重県 小野寺智子様 町役場勤務

Profile - プロフィール

野生動物に興味があって、野生動物を含む森林全体の生態系の仕組みなどを学べる大学に進学し、大学では野生動物管理学を、大学院では森林生態学を主に専攻しました。大学院修了後、他県(関西)の県庁に林業を専門とする技術系職員として就職し、県産材のPRや、林業・木材産業に関連する制度金融業務を担当していました。2年ほど勤務し、地元の三重県に帰りたいと思い、県内の町役場に転職しました。町役場勤務3年目になります。

現在、観光産業課の中で、農業と林業を担当する係に所属し、農業関係の補助金業務のほか、林業関係業務も一部関与することがあります。前職の県職員と違って、町役場の職員は、直接住民の方と接する機会が多く、地元の状況などを知っておく必要があります。担当業務が農業なので、なるべく現地へ出向き、農家の方と話す機会を増やすようにしています。

現在、森林や林業、野生動物管理を主に担当している訳ではありませんが、森林や林業については、個人的に興味を持ちつつ、仕事では早く一人前になれるよう頑張っています。

「林業の魅力」に焦点をあてた動画で、林業に就職したいと思う人を少しでも増やしたいと思い、決めたテーマでした。

みえ森林・林業アカデミーの受講を決めた理由について教えてください。

大学で森林生態学を6年間学んだので、森や木のことは理解していましたが、前職で林業職員として勤務した際、林業で求められる知識が、自分の学んだ生態学の知識と違っていて、林業に関する知識が不足していると感じていましたので、以前から林業の勉強をしたいと思っていました。転職で三重県に戻った際に、アカデミーの存在を知り、よい機会だと思い受講を決めました。

受講にあたって、アカデミーの3つの育成コースのうち、ディレクター育成コース(以下、Dコース)を選びました。Dコースは、2年間のカリキュラムで、2年目に自らテーマを決めて、プロジェクトに取り組むことになっていて、魅力を感じましたし、チャレンジして自分の成長につなげたいと思ったことが選んだ理由です。

受講した年度を振り返ってみていかがでしたか。

多くの方の助けを受けながら、様々なことを学ばせていただいた2年間だったと思います。1年目の速水特別顧問の講座で、速水さんの森づくりに関する考え方や、儲からないと言われがちな林業の中で、視点を変えて、足場丸太を養殖筏用として販売し、収益を上げている話など、とても興味深く、ビジネスとしての林業を考える良い機会になりました。

思い出深かったのは、2年目に取組んだプロジェクトです。「林業の効果的なPRに繋がるような動画の作成・活用」をテーマとしました。これまで自分の持っている林業のイメージが“危ない”、“従事者が減っている”といったマイナスのものでしたので、“カッコイイ”林業動画で、林業に就職したいと思う人を少しでも増やしたいと思い、決めたテーマでした。

前職で、チラシやパンフレットを用いた県産材のPRを担当した経験があったため、新たなメディアへの挑戦として動画を選びましたが、よく考えてみると、動画の企画・撮影・編集も初めてで、林業業界の知り合いもなく、手探りの連続でした。講師の方や事務局の方たちの手厚い支援や森林組合などの職員の方たちの協力もあって、新しい発見やそれに伴う活動の展開があり、最終的には予想以上の成果にたどり着くことができ、あきらめずに最後まで取組めたこともあり、大きな達成感が得られました。

林業を目指す人と現場とのギャップに気づき、実際の大変さも伝えた上で魅力を伝える動画に方針を転換しました。

受講後、どのようなことが身につきましたか。

プロジェクトテーマの“カッコイイ”林業のPR動画の作成にあたって「林業のかっこいいとは何か?」、「林業従事者のモチベーション とは?」という疑問を念頭に、実際に林業に従事している方やリクルートイベントにて聞取り調査などを行いました。調査とその結果をもとに議論を重ねるうちに、林業業界で働きたい人が思い描く林業と、林業に長く従事している方から見た林業との間にギャップがあるということに気づきました。

林業に従事したい人は、自然の中で働くことに魅力を感じる人が多くいますが、林業に従事している人から見たら、自然が相手であることは大変なことの方が多いと感じています。また、よくあるPR動画のような林業の「作りこまれたイメージ」は、実際に林業に従事している人から見たら違和感を感じるとの意見もありました。

そこで、ただ“カッコイイ”林業のPR動画を作るのではなく、林業の実際の現場の様子や大変さを隠さず伝えた上で、それを上回る魅力が林業にはあることを伝える動画を作るという方針に転換しました。

このように、プロジェクトの取組みを通じて、計画の立案⇒調査と結果のまとめ⇒議論⇒ブラッシュアップを経て、何かを形にするというサイクルを実践で経験できたことは、大変有意義だったと思います。

身についたことが、現在の業務にどのように活かされていますか。
また、今後どのように活かしていきたいですか。

講師の方達から、様々な講義を聞くことができました。同じ林業の話でも、分野が広く、講師によって視点が違うので、自分一人では、学べなかった話も聞け、確実に知識の幅が広がりました。今後、これをきっかけとして様々場面で、活用できるよう知識・情報の更新をしていきたいと思います。

また、プロジェクトの取組みを通じて仮説・計画、調査、議論、ブラッシュアップといった一連の手順を経験できたことで、論理的に物事を考える訓練になりました。この方法は仕事でも適用できると思っていますし、同じような方法で、テーマを決めて動画作成を継続してみたいとも思っています。

将来の夢・目標について教えてください。

プロジェクトに取組んだことで、林業の課題、実態が、以前より実感できるようになりました。また、プロジェクトのPR動画作成を通して、林業就業者のリクルートに関わることができたので、現在の仕事を続けながら、林業を応援する者の一人として、映像を使って林業業界を盛り上げることに貢献できたらいいなと思っています。

映像を通して、林業を応援し業界を盛り上げていきたい。

今後受講する方にメッセージをお願いします。

アカデミーには、すでに林業に関わっている人だけでなく、他業界にいつつ森林や林業に興味のある人も受講していますが、それぞれに発見があると思います。受講を迷っている人には、まずは、一歩進むことをお勧めします。

また、これから受講する人には、講師、事務局のサポートを受けながら、勉強し、やりたいことに全力で取り組む機会は、なかなか無い貴重な体験だと思うので、ぜひ受講生という立場を大いに使って、多くの学びや発見を得てほしいと思います。
皆さん頑張ってください。

現在のプロジェクトの進捗状況を教えてください。

プロジェクトで作成した動画については、出演者の同意を得て、YouTubeで公開をしています。いくつかの関係団体には、ホームページ用にデータを提供し、公開していただいています。また、一部の事業体では、就職説明会で林業の仕事紹介などでも使っていただきました。今後も自分ができる範囲で、林業を応援する動画の作成を行っていきたいと思っています。現在、次回作の構想を練っています。

ページトップへ