Profile - プロフィール
元々、東京出身で、大学では法律を学びましたが、就職にあたって、「世代間倫理」(未来世代に生存可能な環境や利益を残すという倫理観、考え方)を満たす職業に就きたいと考えていました。未来に森林を残す林業の仕事は、ぴったりと当てはまると思いました。また、林業のことを調べると、産業として非常に厳しい状況であるという情報が多く、逆に興味を持つようになり、この業界への就職を考えました。
就職場所は、何処でもよかったのですが、三重県の山村を舞台に林業で働こうとする若者を主人公とした「神去りなあなあ日常(三浦しおん著)」という小説を読んで、取材協力に松阪飯南森林組合の名前が挙がっていたので調べてみると、新卒職員を募集していて、経験無しでも受入れ可能ならと思いアプローチし、働くことになりました。
現在、就職して4年目で、森林環境部集約課に所属しています。土木工事や道路開設に伴う支障木の先行伐採業務などに従事し、委託業務では現場代理人の役割を担うこともあります。業務は2人~4人で行っていますが、先輩職員に色々と教えてもらうことも多く、発展途上です。
業務では学べないような情報や知識を得られ、職場での活用場面を考えるヒントが点在していました。
みえ森林・林業アカデミーの受講を決めた理由について教えてください。
就職前の知識では、林業は労働災害が多く、非常に危険な仕事であると覚悟(銃弾飛び交う戦場に飛び込む心境)していましたが、働いてみると、発生事故には必ず原因があり、大部分は回避できることが分かり、林業に関して知らないことが多いことを実感しました。
また、「長期的な視点で100年先の森を作る仕事」を想像していましたが、主な担当業務が工事関係の先行伐採ということもあり、目の前の工期に追われる毎日で、担当業務以外の知識、情報を得る機会が少なく、視野を広げたいと思っていました。
丁度そのタイミングで職場からアカデミーの受講を勧められ、以前からどのような内容の講座なのか興味を持っていたので受講したいと思いました。
受講した年度を振り返ってみていかがでしたか。
業務では学べないような情報や知識を得られ、職場での活用場面を考えるヒントが点在していました。例えば、現在の担当業務でない、レーザ測量や獣害対策の話は、興味深く聴きました。
また、いくつかの講座は、緑の雇用事業のフォレストリーダー研修と合同で行われましたが、フォレストリーダー研修の受講者は、経験年数の長い中堅職員の方々なので、経験のある職員との交流は良い刺激になりました。
安全管理上のチェック、伐倒時の受け口の精度や技術的なコツを、以前より強く意識するようになりました。
受講後、どのようなことが身につきましたか。また、身についたことが、現在の業務にどのように活かされていますか。今後どのように活かしていきたいですか。
伐倒技術の講座で、現場で活躍されている講師の梶谷さん、東さん、片岡さんから、現場作業を行う際の準備作業や心構え、仕事の精度の大切さ、安全管理上のチェックポイントや技術的なコツなどの話を伺いました。ベテラン職員でも、細心の注意を払って、現場に向き合っていることを知り、作業を始める前の安全管理上のチェック、伐倒時の受け口の精度や技術的なコツを、以前より強く意識するようになりました。また、これらの意識や考え方を体現できるよう自らの技術の向上を目指すようになりましたし、作業時の装備を整えることにも気を遣うようになりました。
作業道の講座では、地形状況などを考慮し、耐久性のある作業道の線形決定や開設方法を現地実習と座学で学ぶことができました。職場に戻ってから、この講座内容を思い出し、既設の作業道の改善点をチェックするなど、参考としています。
みえ森林・林業アカデミーに対する意見、要望があればお願いします。
プレーヤー育成コースは、現場技術者を対象とした講座ですから、作業道開設の講座のように、理論のみでなく、現地を見学するなどの内容を少し増やしてほしいと思います。現地が難しければ、例えば、過密人工林の間伐後の変化などを写真で見せてもらう事ができれば、現場で間伐を行う際にもイメージしやすいように思います。
将来の夢・目標について教えてください。
当面は、さらに技術、知識を学び、専門性の高いスキルを身に付け、組織の中で、頼られる人材を目指したいです。
今後受講する方にメッセージをお願いします。
森林・林業の知識や技術を身につけたいと考えている方は、受講をお勧めします。
現在の業務に直接関係なくても、いつか役立つと思います。